トップへ        金融ブラックホール                      戻る

金融ビッグバンでは、金融市場の規制を緩和・撤廃して、
銀行、証券、生保、損保、不動産等が世界規模で、
「皆、お友達」という感じで手を取り合って、
その中でグルグルとお金を回して、利を得てきました。

でも、ビッグバンは、拡大を終えると、今度は収縮を始める事があるようです。
ビッグバンの際に、中心部に大きな質量が残っていると、その中心に引き戻されるようです。
ビッグバンのエネルギーで、収縮を始めるのです。
ビッグバンのエネルギーが大きいと、極端な収縮が始まります。
何でもかんでも、中心に引き戻します。
これが、ブラックホールです。
※チョット違うかも知れません。

今回の株価の急激な下落も、ブラックホールに吸い寄せられている感じがします。
金融ビッグバンで膨張した金融が、中心に引き戻されています。
金融ブラックホールと言えるでしょう。

なぜ、中心に引き戻されているのか、それは、中心部に、多くの貧困層が残っていたからです。
中心部に、貧困層を残さなければ、収縮は無かったでしょう。
そもそも、金融ビッグバンは、貧困層を利用して、または、貧困層を作る事で、膨張していました。
金融ビッグバンは、金融に関わる人だけが利を得る偏った成長だったという事です。
このようなビッグバンは、膨張を終えると、収縮を始めるのが、自然の摂理です。

本来は、貧困層を作らずに、膨張すれば、収縮はなかったでしょう。

<補足>
人・物・金が、経済の3大要素と言われています。
でも、実在するものは、人と物です。
お金は、人が物を得るために、便宜的に考え出した仮想のものです。

金融ビッグバンは、この仮想のお金に注目して、膨張させた訳です。
実体が伴わないので、簡単に膨張させられます。
でも、実体とのギャップが広がり、何れは、収縮を始めます。

本来、大切なものは、人と物です。
人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。
多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。

本来の成長路線は、お金ではなく、人と物をベースに考えるべきです。
それが、「夢主義社会」です。

夢主義社会
著者:大森誠司
発行:ブイツーソリューション
発売:星雲社
本の大きさ:B6サイズ
ページ数:172頁
発行年月:2007年12月
ISBN978-4-434-11350-5
価格:1,500円+消費税