夢主義社会は、現在の資本主義社会と全く異なる社会ではなく、既存の資本主義社会の進化系として、延長線上に存在するとも考えられます。夢主義社会は、既存の資本主義社会の問題点を洗い出し、改善した社会です。
既存の資本主義社会の、一番の問題点は、「お金」の存在です。
全ての物や行為が、「お金」という一つの対価に置き換えられています。
この結果、「額に汗して得たお金」「地位・名誉で得たお金」「マネーゲームで得たお金」「不正で得たお金」が同等になり、区別がつかなくなります。地位・名誉、マネーゲーム、不正で得るお金は、労働の伴わないお金です。このため、大きなお金を得ることができます。これでは、額に汗して働く人たちは報われません。
そこで、対策として、労働の伴わないお金と、労働の伴うお金を区別することが考えられます。
そして、労働の伴わないお金で、労働の伴う製品・サービスを購入できないことにします。
さらには、様々な取引を細かく管理して、取引に制限を加えます。
コンピュータ技術が進んだ今、これらのお金を種類別に管理することは、充分に可能です。
現代のお金の暴走を止めて、本来の「人と物」に回帰しようというのが、「夢主義社会」です。
|