夢主義社会トップへ オウム事件:無能なトップとエリート部下の出会いが不幸の始まり   2006年09月17日  戻る

今の社会では、「上司は、思いつきでものを言う」そして「部下は、上司の御機嫌を伺いながら、上司の都合良く振舞う」のが一般的です。

オウム事件の実態は、無能なトップの下に、エリート部下が集まり、そのエリート部下が、上司の思いつきを拡大解釈して次々に具現化して行ったということではないでしょうか。
最近、子供による殺人が増えていますが、このような子供と同一レベルのエリート部下と、思いつきでものを言う松本被告の出会いが、今回の悲惨な事件を引き起こしたと考えられます。

「真実は小説よりも奇なり」と言われます。
その理由は、小説は、一人の作者により作成されます。でも、現実社会では、小説やマンガの本、アニメ、テレビのドラマ、映画を見た複数の人たちが知恵を合わせて、好き勝手に行動します。その結果、現実社会では、複数の人間による相乗効果により、思わぬ方向へ展開します。

性善説で考えていたのが、現実は性悪説であり、複数の人間が悪知恵を集めると、思いも寄らなぬ醜悪な状況に至ります。一人一人は小さな悪でも、皆が集まれば、大きな悪になります。

このように考えると、オウム事件で松本被告は、ほんとうに首謀者なのでしょうか?
単なる無能な上司だったのに過ぎないのではという感じがします。
単なる無能な上司と言っても、確かに悪意はあった分けで、死刑は妥当と考えられます。

ところで、ライブドア事件についても、同様ではないでしょうか?
堀江氏は頭の良い人間ですが、経理知識や証券取引法についてまで、充分な知識を持っていたとは思えません。勉強不足。そういう意味では、単なる無能な上司だったのではないでしょうか。
そういう経理操作に無能なトップの下に、宮内氏等のように経理操作に長けたエリート部下が集まり、そのエリート部下が暴走したということではないでしょうか。

もちろん、堀江氏には、社長としての管理責任があります。しかし、その責任は、社長を辞任したことで果たしています。退職金ももらっていないでしょうし、実質、懲戒解雇状態です。不祥事を起こしても、辞任しない社長が多い現代において、堀江氏はしっかり責任を取っていると言えます。

ホリエモンには、松本被告のようにならないように、しっかり弁明して、真実を明らかにしてほしいと思います。

ライブドア事件のような行為は、他の一般の会社でも行われていることです。そしてそれは、無能な上司と、エリート部下の出会いにより始まるのです。

夢主義社会
https://www.dream-think.com/