夢主義社会トップへ 耐震偽装:イーホームズの勇気ある行動で死傷者なし   2006年10月18日  戻る

イーホームズに関する判決で、見せ金増資と耐震偽装との因果関係が否定されました。
妥当な判決だと思います。

そもそも、イーホームズがいち早く耐震偽装事件を公表してくれたから、だれも人命を失うことなく、現在に至っているのです。
今回の事件を公表すれば、自分も潰される可能性がある事は、充分に分かっていたはずです。それでも、事件を公表したのは、自分を犠牲にした勇気ある行動と言えます。

今の社会では、ほとんどの人たちが、何だかの不正に関与していると思われます。
(談合、癒着、詐欺、不正、いじめ等)
でも、それを口にしたら、会社に居られなくなる。その業界から、締め出される。
このため、黙っている人が殆どだと思います。

国や企業の怠慢、隠ぺいにより、実際に人命を失っているケースが多い現代において、イーホームズの行動は、賛美すべきだと思います。

<補足>
耐震偽装の被害者の中には、イーホームズの責任を問う人もいるようですが、耐震偽装の真の責任は、国にあります。国が指定した検査方法は、性善説に基づいた検査です。建築士が悪意で行った不正をチェックするようには考えられていません。

イーホームズは、国の下請業者として、検査の作業を、国の指示の下で、行っていたに過ぎません。具体的な作業内容は、国が細かく指定しています。

<本音>
耐震偽装の被害者の方々は、今回の事件の責任を明確にするよりも、賠償をしてほしいのではないでしょうか?
であるならば、潰された会社の責任を問うよりも、お金持ちの国の責任を問う方が、手っ取り早く、効果的だと思います。

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