夢主義社会トップへ 若者言葉は、赤ちゃん返り   2007年08月05日  戻る

若者の間では、一般社会と異なる言葉が流行しています。
言葉を短く省略したり、面白おかしくもじったり、というのが多いようです。
このような若者言葉を、一つの文化として、認める傾向もあるようです。

私は、「若者言葉は、赤ちゃん返り」と考えています。
母親は、赤ちゃんがオギャーと泣くだけで、その真意を理解できます。
これは、母親が、常に赤ちゃんの近くにいて、赤ちゃんを見ているから理解できるのです。
つまり、母親と赤ちゃんの親しい関係を示しています。

子供が少し大きくなり、さらに、新たに赤ちゃんが生まれたりすると、母親の意識は、赤ちゃんに向かいます。それを見た上の子は、母親の意識を自分に取り戻そうと、再び、赤ちゃんの真似をします。これが、「赤ちゃん返り」です。

最近の若者言葉は、言葉を短く省略したり、面白おかしくもじったりしているので、親しい関係の間ではなんとか理解できます。
逆に言うと、親しい関係を確認するために、あえて一般社会と異なる言葉を使っていると言えます。
本来は、相手に自分の考えを理解してもらうには、自分自身が努力して、相手に分かり安い言葉を選んで説明するべきです。若者言葉は、自分自身はその努力を行わず省略し、相手にその努力を期待しているのです。
つまり、母親との親しい関係を確認する「赤ちゃん返り」と同様と言えます。

これが、成長過程での一時的なものであれば問題ないのですが、このまま大人になってしまうと、狭い小さな人間関係の中でしか生きられない人間になり、問題です。

今後、若者言葉が進行すると、「オギャー」という一言で理解し合えるのが仲間ということになるのかもしれません。