夢主義社会トップへ 脳が作り出した仮想社会   2007年10月17日  戻る

人間の脳は、進化して現在に至っています。
人間の脳に代わる存在としてのコンピュータも、どんどん進化しています。
しかし、人間の脳には、到底及びません。

SFの世界では、コンピュータが仮想社会を作り出して、人間を支配するという物語が多くあります。
実は、コンピュータが仮想社会を作り出すまでもなく、現代社会自体が既に、「進化した人間の脳が作り出した仮想社会なのでは?」と感じます。

人間の脳は大変優れています。
その脳が、言葉や文書等の様々な手段で情報を得て、お互いにネットワーク(人間関係)を形成して、様々なルールを作り、巨大な仮想社会を作り出しているように思えます。

たとえば、地位・名誉・財産・お金は、人間にとって大変重要で価値あるモノであり、大きな存在です。
しかし、地位・名誉・財産・お金といったモノは、現実には存在しないモノです。
人間たちが、その脳で、勝手に意味付け・想像した仮想のモノ(幻影)です。
その幻影に振り回されているのが、今の社会です。

現在の社会が、仮想社会だったとしても、人類の未来に向けて確実に歩んでいれば、問題ありません。
しかし、現状を見ると、マネーゲームに明け暮れる社会のように見えます。
仮想社会の中に閉じこもって、未来に向かって歩むことを忘れているように見えます。
ニートが、毎日、TVゲームに明け暮れているのと同じです。
これでは、未来を切り開くことはできません。

本来、大切なものは、地位・名誉・財産・お金ではなく、人と物です。
人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。
多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。

今は、未だ、豊かな社会です。
マネーゲームに明け暮れていても、人類は存続できます。
しかし、何れ、終焉を向えることになります。
それは、異常気象なのか、戦争なのか、隕石衝突なのか分かりません。
しかし、何れ、その時は来ます。
その時に、気付いても手遅れです。その前に手段を講じる必要があります。