夢主義社会トップへ 人間関係を維持するだけで利を得られる社会:腐敗社会   2007年11月08日  戻る

防衛前次官を接待していた山田洋行の元専務らが、業務上横領容疑で逮捕されたそうです。
横領した資金は、日本ミライズの設立資金に流用されていたそうです。

山田洋行の宮崎元専務は、防衛省の幹部になりそうな職員を接待し、事業に役立つ人脈を築いていったそうです。その一人が、守屋前防衛次官です。

守屋前防衛次官が接待を受けたことが問題になっていますが、真の問題は、金銭的恩恵を受けたかよりも、そういう人間関係で、国民の税金の配分が決められている可能性があるということです。
山田洋行は、国民の税金で大きくなったということになります。

この事件に限らず、直接、金銭的な利益供与が無くても、人間関係を大切にし、自分の地位を維持するだけで、その地位に対して高い報酬を得られるのが、今の社会です。そして、その報酬の元は、公務員の場合、税金です。
つまり、ゴルフや宴席に参加して、人間関係を大切にすることにより、回り回って、自分の地位を維持することができます。そして、高い報酬を得られます。

公務員・政治家・経営者等の、上の地位にある人たちは、その地位を人間関係で維持しています。
ですから、上の地位にある人たちは、人間関係が大切と言います。
そして、人間関係を大切にする人間を自分の近くに置きます。
そうすることで、さらに、自分の地位を確固たる物にできます。

一般企業も結局は、公共事業等を随意契約で受けて、利を得ています。
その利を得た企業との人間関係で、直接、公共事業に関わっていない企業も利を得られます。
つまり、一般企業の利益の元は、実は、国民の税金だったりします。
国民の税金が、人間関係で回り回って、企業の利益、さらには、その経営者の利益になります。

公務員・政治家・経営者等は、ゴルフや宴席に参加して、人間関係を大切にして自分の地位を維持するために頑張っているだけです。国民のためではなく、まして、人類の未来のためではありません。