夢主義社会トップへ 地位に対する報酬を許すな!   2007年11月24日  戻る

会社の中には、仕事をしないで、その地位に居座ることで、高い報酬を得ている人が大勢います。
それが、遥か昔から続く人間社会の基本構造と言って良いと思います。(階級社会)
ですから、ほとんどの人は、上の地位になるために、あらゆる手を尽くします。
上の地位になるためには、自分の仕事を頑張るだけでは、ダメです。
上の地位になるためには、まず、自分の上司に気に入られることが基本です。
つまり、人間関係が大切と言うことになります。
上司の御機嫌を取りながら、上司の都合良く振舞うのが一番大切なようです。

上司の中には、舌先三寸で要領よく振舞ってその地位を得た人が多く、結果として、実際の仕事においては「上司=無能」であることが多いようです。その無能な上司が、存在しているだけで、仕事に口を挟まなければ、問題ないのですが、上司としての権威を示すために、いろいろと仕事に口を挟んでくることが多いようです。
私が、昔、システムエンジニアとしてプロジェクトリーダを行っていた際に、課長が顧客との打合せに口を挟んで来るので、私は課長に対して「口を挟まないで下さい!」と言ったことがあります。私の経験では、仕事を順調に進めるために一番大切なのは、上司に口を出さないでもらうことです。
※私は、このような「上司の御機嫌取り」をしたくないので、会社を退職した経緯があります。

舌先三寸で要領よく振舞うことで高い報酬を得られる今の社会では、まじめにコツコツ物作りに頑張っている人たちは、報われません。「正直者はバカを見る」ということわざ通りです。
しかし、このような社会構造にしたのは、上に立っている人間だけではなく、下の立場の人間にも問題があります。上の地位に立っている人間を尊敬するのが当然と思っている人が多いのが問題です。上の地位に立っている人間は、舌先三寸で要領よく振舞う人間であり、「軽蔑すべき人間」という意識を持つことが大切です。

人間は皆平等です。社長も平社員も単に役割が違うだけで、人間としては対等です。「社長だから偉い、平社員だから偉くない」といった意識は捨てるべきです。
「人の心も金で買える」という言葉が問題視されていますが、「社長だから偉い」という意識を持っている人は、「心を金で売った人」ということになります。上司の指示に従うのは当然ですが、上司を尊敬するような、心まで尽くすべきではありません。

<参考>
「上司は思いつきでものを言う」という本が出ています。