夢主義社会トップへ 科学者の探究心が優先→安全が疎か   2007年12月02日  戻る

今朝の読売新聞に掲載されていたのですが、
地球探査船「ちきゅう」が、10月に、放射性物質を搭載した探査装置の脱落事故を起こしていたそうです。

最近の情勢として、
・横須賀に原子力空母が来ることが問題視されています。
・原子力発電所の事故も問題になっています。
・放射性廃棄物の処理も問題になっています。
このような社会状況で、放射性物質を搭載した探査装置を使用した事は、許される事なのでしょうか?

水深2500メートル、さらに、地下530メートルを堀り進んでいる最中の事故だったそうです。
「放射性物質は地下深くにコンクリートで埋めたので、環境に影響は無い」との事ですが、
原子力発電所の事故でも、「環境に影響は無い」と釈明するのが一般的で、これが不信につながっています。

水深2500メートル、さらに、地下530メートルでは、たいへんな圧力が掛かります。
予想外の圧力で、脱落事故が起きることは、充分に予測できたはずです。
そんな中で、なぜ、放射性物質を搭載した探査装置を使ったのか?

脱落した探査装置は、コンクリートで埋めたそうですが、たいへんな圧力の状況下で、コンクリートの価値はあるのでしょうか?
コンクリートで埋めたといっても、単に上から、コンクリートを流し込んで、蓋をしただけなのではないでしょうか?

商売人の利益重視により、安全が疎かになったのと同様に、
科学者の探究心が優先し、安全が疎かになったようです。