夢主義社会トップへ 心は仮想空間:心が傷付くとは?   2007年12月09日  戻る

X-box向けのゲーム「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」の中で、
「もし、ご本人が向こうの世界を現実だと思ったのなら」
と言うシーンがあります。

でも、現実とは何なのでしょうか?
確かに、眠っている間に見る夢は、現実ではないでしょう。
でも、目を覚ましている間に、人間が行う思考は、現実と言えるのでしょうか?

喜怒哀楽といった感情は、人の脳の中に描かれた仮想の世界と言えないでしょうか?
「仮想の世界」は夢です。

「心が傷付く」のが問題視されますが、
これは、「仮想の世界」での出来事を現実だと理解した結果と言えそうです。

「トラスティベル 」は、X-box向けのゲームでの物語ですが、
現代社会では、心・精神といった仮想の世界を重視し、認めてしまった結果、
ゲームでの物語と現実との間に境目が無くなって来た感じがします。

心は仮想空間です。
仮想空間なので、如何様にもなります。
たとえば、本人が、心の迷路を作ることもできます。
それを、脱出できない迷路と本人が思えば、脱出できません。
逆に、脱出できると思えば、脱出できます。

それを、周りの人が一緒に悩むと、
ますます迷路は深くなり、脱出できなくなります。

私が思うには、心・精神を大切にするよりも、
現実をしっかり見て、具体的に対応することが大切だと思います。

最近、テレビニュース等で、心・精神を大切にする風潮があるようです。
これが、「仮想の世界」での想いを、現実だと思わせ、
結果、より深い迷路に陥れているように思えます。