夢主義社会トップへ 音痴に音階を教えるには、物理(周波数)を教える   2007年02月12日  戻る

私は、小学生の頃、"ド〜"って発音すれば、"ド"の音が出るんだと思っていました。
通知表で音楽の成績には、御丁寧に、「音痴」とコメントが入っていました。
当時は、何が問題なのだろう?と不思議でした。

大人になってようやく気付きました。
音階は、周波数であり、"ド"の周波数の音であれば、"レ"と発音しても"ミ"と発音しても、"ド"の音なのです。

「音階は、周波数なんだ」と説明してくれれば、音痴の私にも理解できたのですが、だれもそのようには説明してくれませんでした。もちろん、小学生に周波数について説明しても理解できません。中学生になってから物理の授業で、「音は波であり、その音の高さを周波数という」という説明がありました。でも、この時も、音楽の音階との関係についての説明はありませんでした。

物理の授業で、音楽の音階との関係についての説明をしてくれれば、私の音楽の成績ももっと向上したのでは?と思ったりします。

学校の教育は、各科目毎に授業が進められますが、実際には、科目どうしでお互いに関係する内容も多くあります。一つの科目の授業では理解できなくても、他の科目を組み合わせると理解できる場合もあります。また、その時は理解できなくても、授業が進み、また、他の科目の授業も受けている間に、ある日突然に、「アッ!そういうことだったんだ」と理解できることもあります。

授業について行けない子供を「落ちこぼれ」として、対策を考えているようですが、それ程問題視しなくても、授業を進めて行く間に、ある日突然に、理解できることもあります。逆に、理解できない内容を、無理やり理解させようと繰り返し授業しても、無駄に時間を費やすだけです。それよりも、幅広く多くの情報を与えれば、子供の頭の中で、整理され組合され、ある日突然に、理解できたりします。

受験のための「詰め込み教育」は無意味ですが、豊富な知識を得るための「詰め込み教育」は、価値のあることだと思います。それも、無理やり詰め込むのではなく、とにかく、多くの情報を与えることが大切です。それを受け止めるか、受け流すかは子供の自由であり、理解できないからと言って問題視すべきではありません。

早咲きの桜もあれば、遅咲きの桜もあります。
遅咲きの桜を、無理やり花を咲かせようと、指で開いたら、どうなるのでしょう?

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