夢主義社会トップへ 道徳よりも、悪い事を見せない、教えない     2008年02月16日  戻る

国の教育方針は、道徳教育の強化のようです。
おそらく、国の方針に従順で扱いやすい人間を育てようというのでしょう。

でも残念ながら、道徳は、言葉で教えようとしても無駄です。
いくら言葉で正しい事を教えても、一方で大人が悪い事をしていたのでは、
子供は、表面だけ良い子を装い、陰で悪い事をする人間に育つでしょう。

子供が学ぶのは、学校だけではありません。
子供が目にするもの、耳にすること、全てが、知識の習得です。
道徳は、現在の大人社会から、子供たちが自然に学ぶものです。

今の社会では、テレビ等により、大人も子供も同じ様に情報を得ることができます。
もしかすると、毎日、仕事に追われている大人よりも、テレビを見る時間が長い子供の方が、今の社会の情報を多く得ているかもしれません。
そして、何よりも、子供の方が、記憶力・理解力において優れています。
子供たちは、テレビドラマや映画の仮想社会を見て、さらに、ニュース等で現在の大人社会の状況も見て、子供たちの頭の中で、どのように認識され、どのような結論を導き出しているのでしょうか。
仮想社会と現実社会の区別は付いているのでしょうか。
計り知れないものがあります。

昔は、「子は親の鏡」と言われてきましたが、
現代では、「子供は大人社会の鏡」です。
子供は、親の知らない間に、現代の大人社会から、様々な知識を習得しています。

今の社会では、癒着、談合、詐欺、脅迫、窃盗、暴力、殺人、等、未成年者には、刺激が強すぎる社会だと思います。
少し前までは、テレビドラマや映画の世界だったことが、現実社会で起きています。
それも、テレビドラマや映画よりも遥かに醜く、汚く、衝撃的なことが、現実に行われています。
一流企業といわれる会社や、一見普通に見える人たちが、様々な問題を引き起こしています。

子供たちは、このような悪い大人たちの真似をしているのに過ぎません。
学校での道徳教育よりも、
・悪い大人社会を改善すること
・悪い大人社会を子供に見せないこと
が、有効な道徳教育になります。

<追伸>
「夢主義社会」は、犯罪に厳しい社会です。
「夢主義社会」では、暴言、喧嘩、いじめ、悪口、陰口、いたずら、ルールを守らないといった小さな不正行為も、軽犯罪と見なします。