夢主義社会トップへ 防衛大臣の辞任を求めるのは、防衛省擁護派   2008年02月29日  戻る

イージス艦事故について、防衛大臣の責任が問われているようですが、問題は防衛省にあります。
防衛大臣の責任を問うのは、筋違いでしょう。
逆に、防衛大臣の責任を問う行為は、防衛省の責任を曖昧にします。
防衛省に取ってはラッキーです。
防衛大臣の辞任を求める人たちは、防衛省擁護派なのでしょう。

防衛大臣は、国民の代表として、防衛省を管理する立場にあります。
国民に代わって、腐敗した防衛省を改革するのが役割です。
その改革の最中に、防衛省が不祥事を起こしたからと言って、その責任を防衛大臣に負わせていたのでは、改革は進みません。

防衛大臣は、今回のイージス艦事故以前から、防衛省の現状に問題意識を持ち、改革を検討していました。
防衛省は、防衛大臣を疎ましく感じていたはずです。
何とか辞任に追い込みたいと考えていたはずです。

最近の政治状況としては、野党は省庁の問題を全て大臣の責任にしようとしています。
つまり、防衛省が問題を起こせば、野党が防衛大臣の責任を問い、辞任に持って行ってくれるということです。
防衛省に取ってはラッキーです。

さらに、推測すると、野党が省庁に働き掛けた可能性もあります。
また、野党寄りのマスコミも、省庁を問題視するよりも、大臣の責任を問う方向で報道します。
何となく「世論誘導」という感じです。

★私の憶測の物語
野党が省庁に対して、
「最近、省庁の改革で、省庁は、大臣から、いろいろと厳しく要求されているんじゃないの?」
「何か問題を起こせ!」
「それをネタに、関係大臣を辞任させてやるから!」
「省庁の責任は、問題視しないから安心しろ!」
「省庁の責任は、全部、与党に負わせてやる!」
「マスコミにもネゴしてあるから大丈夫だ!」

<追伸>
大切な事は、責任問題ではなく、国民のために本来どうあるべきかです。
今回のイージス艦事故の場合、
■航海ルールの見直し
■防衛省の改革
が望まれます。

政治の争い、マスコミの世論誘導により、国民のために本来どうあるべきかという事が、置き去りになっている感じがします。