夢主義社会トップへ CO2排出量偽装:排出削減目標は無意味   2008年03月23日  戻る

製紙会社のエコ偽装が問題になりました。
これは、エコ偽装の序章なのだと思います。

今は、世界レベルで地球温暖化が問題になっています。
各国は、この問題の対策を、資本主義の論理で解決しようとしています。
つまり、環境対策をしっかり行うことで、お金が儲かるということです。

しかしながら、お金が絡むと、本来の目的を見失い、不正に走るのが通例です。

「排出削減目標を数値として掲げるべき」という話がありますが、
CO2排出量を正確に把握することは可能なのでしょうか?
各企業が報告してきたCO2排出量の正当性を、だれがチェックできるのでしょうか?

行政は、各企業からの報告書を正しいものとして、何のチェックもしていないようです。
もちろん、行政にチェック能力が無いので、仕方がありません。

信頼性の無い数値を、目標にしても無意味です。
「大企業の報告する数値なら信頼できる」と思っている人もいるようですが、
そもそも、大企業は、「不正ぎりぎり、不正でもバレなければ良い」という方針で、
ズル賢く頑張った結果、大企業になれたのです。

最近、大企業の中では、成果主義で、数値目標が求められています。
でも、この成果の数値にも、偽装があるようで、ズル賢く頑張った人が高く評価されるようです。

地球温暖化対策を資本主義の論理に乗せるために、排出権取引というのがあるようですが、
充分なチェック体制を整えないと、実体の無いウソの数値を取引することになってしまいます。

<追伸>
「夢主義社会」に、お金はありません。
人々は、夢を追い求めます。
報酬は、次の夢に挑戦できる権利です。