夢主義社会トップへ 日本の金融危機政策は、株価吊り上げだった!   2008年04月11日  戻る

アメリカのサブプライム問題の解決策として、
かつての、日本の金融危機での政策が、参考になるのでは?という話があります。
でも、日本が金融危機を脱出(一時的に)できたのは、
結局、株価吊り上げだったのではないでしょうか?

小泉改革では、大手銀行に公的資金を投入して、手厚く保護、
さらに、海外にアピールして、株価吊り上げに成功しました。
そして、大手銀行は、相次いで、増資を行い、高い株価で売り抜けました。
高い株価で売り抜けることができたので、後は、下がっても関係ありません。

単に、大手銀行に公的資金を投入するだけでは、景気は回復しません。
景気が回復しないと、公的資金を回収できません。
景気の回復とは、巨額のお金が、社会の中をグルグルと回ることです。
そのためには、お金が、株や不動産に投資されることが必要です。
投入した公的資金以上のお金が出回れば、大手銀行は、そのお金を、
チャッカリ、自分の懐に入れることができます。※増資です。

日本が金融危機を脱出(一時的に)できたのは、海外投資家が、日本の株や不動産に投資してくれたからです。
日銀は、金融危機を脱出するための金融政策なんて、何もしていないのです。
単に、海外投資家からの投資が行われるまで、待っていただけです。

アメリカの景気も、結局、アメリカの株を誰かが吊り上げない限り、回復しないでしょう。
アラブや中国が、投資しているようなので、けっこう早く回復するのかもしれません。

<補足>
景気を良くするには、どんなに企業や国民が頑張ってもダメです。
企業の頑張りは、従業員を安い賃金で使うことです。
国民の頑張りは、少ない収入でも我慢することです。
これでは、景気は向上しません。
天下の回り物であるお金を、うまく回すことが景気の活性化になります。
株や不動産が、人から人へ、値上がりしながら回ることが必要です。
他にも、様々な消費の拡大が必要です。

日本の経営者や政治家は、私腹を肥やす事ばかりに力を入れているようです。
国がバラ撒いたお金を、どんどん自分の懐に入れてしまいます。
この結果、お金が回らなくなり、景気が低迷します。
大切なのは、お金(資本)の好循環です。

福田総理が出した「道路特定財源の一般財源化」は、素晴らしい構造改革です。
この構造改革が実現すれば、お金(資本)の好循環が始まるでしょう。
与野党で充分に審議して、正しい方向に進めてほしいと思います。

<追伸>
「夢主義社会」は、「資本主義社会」に次ぐ、新しい社会構造です。
「夢主義社会」に、お金はありません。
人々は、夢を追い求めます。
報酬は、次の夢に挑戦できる権利です。