夢主義社会トップへ オリンピック妨害で困るのは、選手と応援する人だけ   2008年04月25日  戻る

チベット問題で、中国に抗議するためのオリンピック妨害行為では、
中国政府は、大して困らないでしょう。
実際に困るのは、選手と応援する人だけです。

オリンピック妨害行為により、中国政府を困らせてやろうと考えているようですが、
他国で行われている聖火リレーで問題が起きても、中国政府は痛くも痒くもありません。
中国政府としては、オリンピックが中止にならなければ、問題ありません。
チベット情勢について、詳細な状況を把握できない状況では、
明らかに人権侵害があるとは判断できません。
この状況では、オリンピック中止はありえません。

チベット情勢について、詳細な状況を把握するには、中国が開かれた国になる事です。
そのためには、オリンピックを成功させる必要があります。
オリンピックが成功すれば、中国政府も気分が良くなり、心を開き、
チベット問題に対しても、寛容に対応するでしょう。

中国に抗議している人たちは、
「オリンピックを成功させたいならば、俺たちの要望を聞け!」
と言っています。
逆に言うと、
「要求を聞かないと、オリンピックをメチャクチャにするぞ」
ということです。
これでは、オリンピックを人質にした脅迫行為(テロ)です。

平和的な手法は、まず、オリンピックを成功させる事です。
オリンピックの後に、その間に築き上げられた友好関係で、
問題を解決します。

現状のオリンピック妨害行為で困るのは、選手と応援する人だけです。
選手や応援する人の気持ちを、思いやってほしいと思います。

現状のオリンピック妨害行為は、単に、無防備な聖火ランナーを狙った卑劣な行為です。
無防備な一般人を背後から切り付ける無差別殺人と同じです。
無防備なチューリップの花を切り落とすのも同じです。

チベット問題で、中国に抗議したいのであれば、北京人民大会堂の前で、
堂々と、直接、中国政府に働き掛ける方法を取るべきです。