夢主義社会トップへ 決断力よりも正しい知識   2008年06月27日  戻る

「決断力が必要」という声を聞くのですが、
決断できない理由は、正しい知識が無いからです。
正しい知識があれば、自ずと正しい答えが導かれます。

私が、会社に勤めていた頃、上司の一人は、
「俺は、決断力が足りない」
と言っていました。

でも、その上司は、私に仕事を指示する際には、
私の言い分を聞かずに、いきなり、命令してきます。
この上司は、「決断しなければ」と焦っていたのでしょう。

私の場合、他の人が問題を引き起こしたプロジェクトの手伝いに引き出される事が多かったのですが、
その時も、知らないプロジェクトの手伝いに引き出され、
「知らないプロジェクトなので進みません」
と進捗状況を上司に報告すると、上司は、
「私は、あなたがそのプロジェクトに参加していたと、勘違いしてたのだから仕方が無いだろう」
と上司は居直った発言を始めました。
私は、ここで初めて、上司が勝手な思い込みで人の配置を決めていた事を知りました。

毎日、会社の中で、顔を合わせているのですから、決断する前に、部下の話を聞くべきでしょう。
つまり、上司にコミュニケーションが必要ということです。
正しい決断をするための、正しい知識を得るために、コミュニケーションが必要ということです。
一度決断してしまった後、部下が、上司に問題を報告しても、既に手遅れである事が多いようです。

そもそも、問題プロジェクトになるか否かは、最初に投入した人の配置で決まります。
無能な上司が、勝手な思い込みで決断した結果、問題プロジェクトになります。

今の、行政の進め方も同じです。
充分に、国民とコミュニケーションを取らないままに、勝手な思い込みで結論を出して、勝手に進めるから、問題が生じるのです。

でも、多くの人と会って話を聞くのは時間が掛かります。
また、顔を合わせての御機嫌伺いでは、真実が歪められてしまいます。

今は、会って話を聞かなくても、インターネットの掲示板やメールを利用する事で、多くの人から要望や批判を受ける事が可能になりました。
上に立つ人間は、もっと、インターネットを利用したコミュニケーションを行うべきです。