年金資産もどんどん消える 　 2008年07月04日　

年金記録が消え、さらに、年金資産も消えていくようです。 公的年金の運用実績が、昨年度、5兆8千億円の赤字だったそうです。 黒字だったのは、小泉改革で株価吊り上げを行った４年間だけです。 構造改革に期待して、海外投資家が日本に巨額の投資を行った４年間だけです。 結局、日本は海外投資家の期待を裏切り、構造改革に逆行しています。 さらに、企業の経営者は、自己保身のために、買収対策に懸命です。 日本に裏切られた米国は、サブプライム問題を引き起こしてしまいました。 米国のサブプライム問題の真の原因は、構造改革を止めてしまった日本にあります。 そして、世界経済は右下がりを始めました。 「長期的に見れば、右上がりになるはずだ」 と未だに信じている人が多いようですが、 私は、世界経済は破綻に向かっていると考えています。 最近の石油や小麦等の高騰は、マネーゲームによる結果です。 マネーゲームで勝った人だけが、利を得られます。 資本主義社会というよりも、マネーゲーム社会です。 ※性善説に基づく資本主義社会は、いつのまにか、性悪説に基づくマネーゲーム社会になってしまいました。 このマネーゲーム社会では、「長期的に右上がり」という論理は有り得ません。 急激に上げたり、急激に下げたりする中で、利益を追求するだけです。 そうする間に、市場のお金はどんどん消えていきます。 最後には、巨額の借金が残るだけです。 ※日本の財政赤字800兆円です。 年金資産は、マネーゲームを行う人にとって、格好の餌食になるでしょう。 年金の運用は、世界経済が右上がりの場合にのみ、利を得られます。 世界経済は、長期的には、右下がりに入りました。※正確には、破綻に向かっている。 マネーゲームが実態経済を左右する現代では、年金資産は、一部のヘッジファンドの格好の餌食になるだけです。 国や役所には、何十年も先の事を考えて、お金を積み立てて、 しっかり管理・運用する能力がありません。 年金記録も年金資産も、しっかり管理する能力が無いのですから、 年金制度は廃止すべきです。 年金制度を廃止して、生活保護に統一すべきです。 一般の銀行だって破綻します。 新銀行東京も、破綻寸前です。 ５年前に、大手銀行も破綻寸前でした。 そして、今また、株価下落で破綻の危機へ向かっています。 日本年金機構も、このまま行けば、何れ破綻するでしょう。 年金資産１０兆円を、日本版政府系ファンドで運用するなんて、完璧に破綻です。 ※ヘッジファンドのように、空売りするならば儲かるかも？ ＜追伸＞ 「夢主義社会」に、お金はありません。 人々は、夢を追い求めます。 報酬は、次の夢に挑戦できる権利です。