悩む事が学習(人は悩んで大きくなる) 2008年09月01日
コピペ(コピー&ペースト)で、論文を作る学生が増えているそうです。 大学での、論文を作る課題は、論文を作る事が最終目的ではありません。 論文を作る行為の中で、脳が成長する事(学習)が目的です。 例えば、論文を作るために、3日間悩んだ時間は、無駄ではありません。 結果として出来上がった論文が、ボロボロでも、 3日間悩む間に、脳は確実に成長しています。 逆に、コピペで、30分で論文を作った場合、その30分は全くの無駄です。 そもそも、何のために大学に通っているのか? 自分の脳を成長させる事が目的のはずです。 本来の目的を見失った学生は、中退すべきでしょう。 一般社会でも、成果主義で、結果ばかり求めるようです。 その結果、不正行為をしてでも、結果を出そうとする人が増えているようです。 つまり、大学の中で、コピペで論文を作った人間が卒業して、 一般社会でも、同様に不正行為を行っていると考えられます。 このような学生が育った原因は、小中学校での人間関係重視の教育にあります。 学校では、「一人で悩まずに誰かに相談しましょう」と言われます。 つまり、「応用力は要らない」「他人に頼って生きて行きましょう」と言っている訳です。 人間関係重視の教育は、他力本願の人間を育てます。 これでは、応用力は養われません。 子供たちの応用力の低下が、問題視されていますが、当然の成り行きです。 応用力を学校の教育で教えようとしているようですが、 応用力は、教える事はできません。 教えた時点で、それは、応用力ではなく、単なる一つの知識の記憶になります。 応用力は、教えるのではなく、 じっくり時間を掛けて考える姿勢を、身に付けさせる事が大切です。 ちょっと考えて分からないと、すぐに諦めて投げ出してしまう子供が増えているようです。 この短絡的な性格が、無差別殺人や自殺につながります。 応用力低下は、学力だけの問題ではないという事です。 <追伸> 「夢主義社会」に、お金はありません。 人々は、夢を追い求めます。 報酬は、次の夢に挑戦できる権利です。 |