夢主義社会トップへ 子供は言葉よりも行動を真似る   2008年11月27日  戻る

子供に対して、「これは良い事です」、「これは悪い事です」、
と教えれば、とりあえず、知識として、しっかり覚えるでしょう。
でも、実際の行動は別です。

行動は、周りの人の行動を見て、真似ることになります。
周りの人が、悪い事をしていれば、悪い事を行うことになります。

人間の脳には、ミラーニューロンというのがあるそうです。
他人の行動を見て、自分も行動した気持ちになるようです。
また、遺伝子のDNAもコピーしながら、増えていきます。
人間の行動の基本は、理屈ではなく、真似る事なのでしょう。

言葉で教えられるのは、知識です。
その言葉で、子供の行動を操る事はできません。
子供に正しい行動を求めるならば、大人が正しい行動の御手本を見せる必要があります。

<補足1>
貧しい社会では、大人たちは、豊かさを求めて頑張っています。
子供たちは、そんな大人を見て、自分も頑張ろうと考えます。

でも、豊かな社会では、大人たちは、欲望を目指して頑張っています。
子供たちも、そんな大人を見て、欲望を目指します。

欲望は、悪意・狂気、そして破滅へと通じます。

ちなみに、今の日本の豊かさは、800兆円の財政赤字によるものです。
つまり、借金して得た豊かさです。豊かさの先取りとも言えます。
苦労せずに、豊かさを先取りしたから、理性が伴わなかったのです。



<補足2>
人は、何故、自分に心があるのか知らない。
人の脳の仕組みは、未だ未だ解明されていないことが多い。

人の脳は、大自然の脅威の中で、進化してきた。
逆に、豊かな環境では、退化する。

困っている人を見ると、助けたくなる。
裕福な人を見ると、ねたむ。うらやむ。
人は、心を持っているようで、実は単に、周りの状況に反応しているだけの機械(歯車)なのかもしれない。