夢主義社会トップへ 行政はボランティアにすべき   2009年04月29日  戻る

現代は、お金で人々の欲望を掻き立てて、競争させる社会です。
この競争は、だれかに損をさせて、自分が得をするという競走です。

百歩譲って、経済は、この論理でも良いかもしれません。
でも、行政を、この論理で進められると、競争で負けた人は生活できなくなります。
格差が拡大して、底辺で働く人たちは、生活できなくなります。
今の現状が、そうなっています。

行政は、お金の論理ではなく、助け合いの論理(ボランティア)で行われるべきです。
現状では、議員を含めて公務員の中には、高額の報酬を得ている人がいます。
これでは、庶民の気持ちは分からないでしょう。
そこで、とりあえず、総理大臣を含めて公務員の年収の最大を1000万円程度で頭打ちにすべきです。
そして、徐々に下げて、最大を500万円程度にすべきでしょう。
高い報酬でなくても、日本の未来のために頑張りたいという、ボランティア精神を持った人に、議員や公務員になってもらうべきです。

さらに、資本主義社会で競争に負けた人は、全員、公務員にして、ボランティア活動をしてもらえば、良いのです。
今回の金融危機でも、職を失った人を、一時的に公務員に雇った役所がありました。
これを、恒常的な制度にすれば、解雇されても困りません。

<補足>
世襲制限という話がありますが、
日本の政治を変えるには、議員の報酬を下げれば良いのです。
議員が豪邸を建てるのは、狂った社会です。
議員の報酬が高く儲かるから、職業政治家が増えるのです。
職業政治家には、庶民の暮らしが分からないので、庶民の代表には成り得ません。
お金目当てに、選挙で競争して、当選した議員なんか、庶民の代表ではありません。

議員の報酬を生活保護程度にして、安い報酬でも社会のために頑張りたいという人だけが議員になれば良いのです。
本来、政治活動はボランティアで行うべきです。
ボランティア精神を持った人間が議員になれば、良い社会になるでしょう。

ボランティア精神では経済が低迷してしまうと思うかもしれません。
でも、本来、政治と経済は分けて考えるべきです。
私は、「経済は御祭り」、「政治は生活」だと考えます。

経済は、マネーゲームという御祭りです。
祭りに費やされるお金は、庶民から集めた税金というお金です。
多くの人が集まって、ワイワイ・ガヤガヤと騒ぎながら、
俺の勝ちだ!、お前の負けだ!等と言い合って、そのお金を奪い合います。
ここには、普段の生活はありません。

御祭りばかりに、労力と時間を費やした結果、
普段の生活はボロボロになりました。
そう言えば、大昔の都市国家が衰退した原因は、
御祭り事に、労力と時間を費やしたためという話もあります。

国民の生活を良くするには、経済の活性化が必要という話がありますが、
これは、御祭り事しか頭に無い、愚かな人間の発想です。
本来は、経済と政治は、別に考えるべきです。
それを、一緒にしてしまうから、経済というバカ騒ぎの混乱が、国民生活まで混乱させてしまいます。

言ってみれば、御祭り事に、生活費を投入してしまい、普段の生活にも困ってしまったというところでしょう。
本来、経済とは関係なく、国民生活が維持されるような社会構造が求められます。
それが、「夢主義社会」です。