疑わしきは罰せず※裁判は推理小説ではない 2010年05月22日
裁判員裁判では、裁判員の人たちが悩む事が多く、精神的な負担が大きいようです。 明確な証拠が無い状況で、有罪判決を出すケースもあるようです。 確かに、明確な証拠が無い状況で、有罪判決を出すのは、たいへん悩みます。 でも、本来、明確な証拠が無いならば、無罪にすべきでしょう。 そして、検察側に、しっかりと証拠を取り揃えなさいと言うべきです。 何となく検察側の都合に誘導されている感じを受けます。 裁判の基本は、「疑わしきは罰せず」です。 推理小説のように犯人を推測するのが役割ではありません。 裁判員の人たちは、裁判を、推理小説と勘違いしているのではないでしょうか? 検察側が用意した限られた情報から、犯人を推測しようとしています。 これでは、悩むのは当然です。 本来、悩む必要は無いのです。 明確な証拠が無い場合、「疑わしきは罰せず」で無罪とし、 検察側に、「しっかりと証拠を取り揃えなさい」と言えば良いのです。 現状の裁判員制度は、裁判所や検察の都合の良いように、国民を洗脳しているように思えます。 裁判員制度の目的は、「犯罪者を裁く」のではなく、「検察官や裁判官を裁く」と認識すべきです。 そして、最終的には、裁判や刑法そのものの改革に結びつける必要があります。 <補足> 冤罪は、犯人を特定できずに困った警察官が、苦肉の策で、無実の人を犯人にでっち上げた結果です。 さらに、警察官・検察官が、舌先三寸で、自白を強要した結果です。 つまり、冤罪防止の根本的な対策は、警察官が犯人を特定できずに困らないようにすることです。 そのためには、監視カメラで全ての人の行動を記録すれば良いのです。 そうすれば、速やかに犯人を特定できます。 「夢主義社会」では、全ての人の行動を、監視カメラやGPSで記録します。 さらに、全ての人の指紋、DNA情報も記録します。 これにより、事件発生後、3秒以内に、容疑者を特定します。 コンピュータが、監視カメラやGPS、指紋、DNA情報等の複数の情報を基に、自動的に判断して、容疑者を特定します。 必要があれば、救急車にも連絡します。 これにより、命を救うこともできます。 警察官は、その容疑者を捕らえるだけです。 検察官は、監視カメラの動画等と照らし合わせて、コンピュータの記録が正しいか、判断に間違いが無いかをチェックします。 証拠は一通り揃っていますので、警察官・検察官は、容疑者と直接、話をする必要がありません。 つまり、容疑者の取り調べはありません。 これにより、冤罪を防止できます。 ※取り調べの可視化法案が検討されていますが、警察官・検察官が、容疑者と直接話をしなければ、この法案は不要です。 コンピュータの記録・判断は、容疑者も見る事ができます。 容疑者は、コンピュータの判断に反論があれば、裁判で述べることができます。 裁判の場で、容疑者は弁護士と共に、検察官に反論します。 裁判の場では、コンピュータの記録が正しいか、判断に間違いが無いかが、焦点になります。 コンピュータは100%完璧ではないという前提の下に、裁判が進められます。 「夢主義社会」では、3重チェックが基本です。 コンピュータは、監視カメラ、GPS、指紋・DNA情報等の3つ以上の情報を基に判断します。 この情報を、検察官、容疑者、裁判官の3人以上の人がチェックします。 「夢主義社会」では、コンピュータを利用して、人間を監視します。 そのコンピュータを、人間が監視します。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。 |