夢主義社会トップへ 安全神話は、絶え間ない努力で実現   2011年06月11日  戻る

安全神話は、神様が叶えてくれるものではありません。
安全神話は、人類の絶え間ない努力で実現されます。
少しでも気を抜けば、大きな事故に至ります。

IAEAは3年前に、原発の津波対策の甘さを指摘していたそうです。
この指摘に従って対策を取っていれば、今回の原発事故は起きなかったのです。
安全神話は存続できたのです。
つまり、安全神話を崩したのは、自民党政権時代の災害対策の手抜きにあります。

今回、原発の安全神話が崩れましたが、
自動車や、電車、飛行機も、安全では有りません。
「マッチ一本、火事の元」で、マッチやライターも危険です。
文明の利器には、常に危険が伴います。
でも、危険だからと言って、これらを全面的に使用禁止にはできません。

安全な原発とは、社会状況を踏まえ、妥当な安全レベルを安全と呼びます。
自動車でも、交通事故が絶えない状況で、安全とは言えないでしょう。
だからと言って、自動車を全面的に使用禁止にすべきとは、だれも言いません。
原発も同様です。

幸いにも、原発事故では、政府の迅速且つ適切な対応もあり、死者は出ていないようです。
今回の原発事故での大きな被害は、実被害ではなく、放射能の影響を減らすための対応による影響です。
また、人々が不安を感じた事による風評被害です。
実際の放射能の影響は、5年後、10年後にならないと分かりません。

このまま一人も実被害を受けないまま5年経つと、
あの騒ぎは何だったの?
放射能は怖くない!
という結論に至るかもしれません。

日本人の底力は、どんな苦難にも諦めない精神です。
失敗を克服して成功に結び付けます。
今回の原発事故において得た教訓を元に、改善・改良を行い、より安全安心な原発を進めるでしょう。

もちろん、長期的には、原子力発電は、廃止されるべきです。
放射能除去装置が無い状況で、原子力発電を進める事は、無謀過ぎます。
同様に、交通事故が多い自動車も、将来的には、廃止されるべきです。

夢主義社会」では、人間の本質を踏まえた上で、人類の未来を考えます。