何故、円高になるのか? それは、輸出で稼ごうとするからです。 為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。 円高で困っている製造業のために、TPPに参加という話があるようです。 TPPに参加すれば、輸出が促進されるでしょう。 しかし、その後、さらに、円高に向かうでしょう。 結局、円高対策として、製造業は海外に出て行きます。 さらに、安い輸入農産物により、国内の農業はやっていけなくなります。 政府の間違った政策により、日本は空っぽの国になります。 本来、国内で、需要と供給のバランスが取れている事が大切です。 需要と供給のバランスを取ることが、政府の役割です。 関税は、国内で需給のバランスを取る事を促進するための一つの手段です。 輸出で稼ごうとするから、円高が問題になります。 自給自足で、国内で生産・消費を行っていれば問題になりません。 つまり、内需拡大で頑張るべきなのです。 本来、TPPは、内需主導型経済を実現できた国が参加する制度です。 輸出依存の日本は、TPPに参加する資格がありません。 内需主導型経済は、地産地消が基本です。 生物多様性も地球温暖化対策も、地産地消が大切です。 <補足> 日本政府は、今まで、大企業を優遇する景気対策を行なってきました。 その大企業は、輸出企業です。 大企業が輸出により利益を上げようとするから、円高になるのです。 為替は、輸出により過剰な利益が生じないように設定されます。 日本の貿易が黒字の間は、円高は止まらないでしょう。 ■政府が大企業を支援する ↓ ■大企業が強くなる ↓ ■輸出により利益を得る ↓ ■日本は強いから円高にしよう 政府が大企業を優遇する景気対策を行なう限り、円高は止まりません。 例えば、最近のエコカー補助金は、自動車産業を強くしています。 強くなった自動車産業は、輸出で稼ぎます。 貿易黒字になるので、為替は円高に向かいます。 エコポイントも家電メーカーを強くしています。 政府の支援により、強くなった企業が、輸出で頑張るから、円高になるのです。 そして、この円高により、農作物が安く入ってきて、農業に打撃を与えます。 TPPに参加すれば、輸出が促進され、さらに、円高に向かうでしょう。 つまり、TPP参加は、製造業にも、農業にも悪影響なのです。 対策は、内需拡大です。 内需拡大の切り札は、宇宙開発です。 宇宙へ出れば、無限の太陽光エネルギーで、無限の成長、無限の豊かさを得られます。 既に、宇宙へ出て行くための技術は整っています。 後は、政府主導で進めれば良いだけです。 最大の問題は、このビジョンを打ち出せない無能な政府にあります。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。 |