夢主義社会トップへ 出る杭は打たれる:新入社員になる方々へ   2012年04月06日  戻る

この春、目出度く企業に就職が決まった方、おめでとうございます。
新入社員になられた方々に、一言です。

「出る杭は打たれる!」というのは、現実社会では一般的なことです。
上に立つ人間は、その地位を保つために、自分の地位を脅かす人間を許しません。

しかし、会社の中で上に立つ人間は、新入社員等に対して言います。
「当社では、出る杭は打たれる!というようなことはありません。
 皆さんの個性をどんどん伸ばして下さい」

この言葉は、社員からの信頼を得ようとする舌先三寸の言葉です。
真意は、あくまでも「上に立つ人間の地位を脅かさないレベルでの出る杭は、どんどん伸ばして下さい」ということです。
「上に立つ人間の地位を脅かさないレベルでの出る杭」は、「出る杭」ではありません。
つまり、「会社の方針に従って、足並み揃えて、その範囲で頑張って仕事をして下さい」というのが、上に立つ人間の本音なのです。

<上に立つ人間の杭の打ち方:>
明確な理由を説明せずに、一方的に部下の行動・考え方を否定します。
・俺は30年営業やってきた
・俺の話を聞け
・俺の直感だ
・お前はダメだ
・それは、中傷だ
・理由は、自分で考えろ

会社の中で上に立つ人間は、その地位を舌先三寸で獲得した分けであり、会社とは、そういう人間たちが支配する腐った社会です。
会社の中に居たいならば、自分も腐った人間の仲間入りをするしかありません。
腐った人間になりたくなければ、会社を退職するしかありません。
新入社員の退職率が高くなっている原因は、このような腐敗した会社が増えている証拠だと思います。

<補足>
AIJ投資顧問や、オリンパスの損失隠しのニュースを見ていると、
「やっぱり、社長は詐欺師なんだ」と改めて感じさせられます。
企業の社長に限らず、上の地位にある人が、談合・詐欺・癒着・不正等の罪で、告訴されることが多くなりました。
昔は、「社長=偉い人」というイメージでしたが、最近の状況を見ると「社長=詐欺師」という感じを受けます。
「影で何か悪いことをして、利益を得ているのではないか?」そんな感じを受けます。
ついでにいうと、昔は「人を見たら泥棒と思え」という言葉がありましたが、
最近は、
・「人を見たら詐欺師と思え」
・「笑顔で近づく人を見たら詐欺師と思え」
という言葉が適切だと思います。

詐欺師は、人を騙して自分が利益を得ます。
警察に摘発されるのは、二流の詐欺師であり、不手際により、摘発されました。
一流の詐欺師は、最初から最後まで、自分が詐欺師であることを相手に感じさせません。
最初から最後まで、自分が善良な人間であると思わせ、相手から感謝され、尊敬されるように、振舞います。
もしもの時にも、形跡を残さないように気をつけます。

経営者や政治家という詐欺師により、資本主義社会(自由主義経済)は、腐敗しました。
資本主義社会に見切りを付けて、新しい社会構造を考えるべき時です。

「夢主義社会」にお金はありません。
人々は、夢を追い求めます。※夢は社会貢献です。
報酬は、次の新たな夢に挑戦する権利です。