夢主義社会トップへ 殿様は偉くない!ピラミッドの底辺に重荷   2012年06月11日  戻る

「殿様は偉い人」というのが、一般的な発想です。
殿様に限らず、人の上に立つ人は、偉い人ということになっているようです。
現代社会では、「社長が偉い人」ということのようです。

でも、「人の上に立つ」ということは、それを「下で支えている人」がいるということです。
組体操でピラミッドを作る場合に、上に立つ人は偉い人でしょうか?
頑張っているという観点からは、一番下の人が偉いように思えます。

組体操のピラミッドで上に立つ人は、小柄でバランス感覚の良い人です。
会社の社長も、バランス感覚が良く、要領良く振舞ってその地位を維持しています。

地位が高いほど多くの報酬を得られる社会構造は、
上の地位を得た人たちが、要領良く振舞って、そういう風習を作っただけのようです。

本来、社長も平社員も、それぞれ役割が異なるだけです。
一人一人が、その役割を果たすことで、会社が成り立ちます。
従って、報酬は、地位とは関係なく、自分の役割を如何に果たしたかで決めるべきです。

社長の中には、会社が赤字なのに、高い報酬を得ている人も多いようです。
地位によって報酬を決めるのは、間違った風習です。
間違った風習が、格差を固定化、拡大させています。

<補足>
格差拡大は、一人一人の物の見方・考え方に起因しています。
・お客様は神様です
・社長は偉い人
・上司は偉い人
このような発想が、格差を拡大・固定化しています。

神様や偉い人には、気を配り、優遇します。
そして、高い報酬を、当然と考えます。
神様や偉い人に高い報酬を与えるには、それ以外の人の報酬を低く抑える必要があります。
これが格差です。

格差社会は、上に立っている人間だけに問題があるのではなく、
格差社会を認めている下の立場の人間にも問題があります。
人間は皆平等です。
社長も平社員も単に役割が違うだけで、人間としては対等です。
「社長だから偉い、平社員だから偉くない」といった意識は捨てるべきです。
一人一人が、自分の役割をしっかり果たすことで社会は成り立ちます。

地位・名誉に対する報酬を廃止すれば、格差が解消されます。
格差が解消され、一人一人に適正な報酬が支払われる事で、景気が回復します。

ところが、実際には、企業は、経営者の高い報酬を確保するために、
立場の弱い人から順番に首を切るようです。
最近は、正社員の首切りも増えているようです。

そもそも、地位・名誉が報酬なのです。
地位・名誉により、大きな権限を得られます。
その権限を使って、自分の夢を実現することができます。
地位・名誉を得て、さらに、お金を貰うのは、二重に報酬を得ています。
二重に報酬を与えれば、格差が拡大するのは当然でしょう。
地位・名誉に対する報酬は廃止すべきなのです。

夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。