IT革命は、インターネットが世界の隅々まで個人レベルで普及したことで、その役割を終えたと感じている人が多いかも知れません。 でも、真のIT革命は、こんなレベルではありません。 なんと言っても「革命」です。 社会の制度が、根底から変わらなくてはなりません。 つまり、政治が変わらなくてはなりません。 現在の民主主義は、狭い小さな人間関係が基本です。 顔と名前を知っていて、実際に会ったことのある人たちが集まって、自分たちに都合の良いルールを作っています。 その結果、その人間関係の中に居る人は、得をしますが、その人間関係以外の人は損をさせられます。 この人間関係を利用して得たお金と地位・名誉を、さらに、人間関係を利用して増やした人が財界人・政界人です。 この過程において、封建社会が確立したと言えます。 この封建社会の中で、富を得るには、既存の財界人・政界人の御機嫌を取り、要領良く振舞うしかありません。 そして、その人間関係に仲間入りさせてもらうしかありません。 現代は、建前は平等社会なのですが、実態は、封建社会の考え方で動くようです。 この封建社会を打破して、真の平等社会、そして真の民主主義にするにはどうすれば良いか? 答えは、インターネットの利用です。 インターネット上では、顔も名前も知らない、実際に会ったこともない人たちが、自由に意見を交換できます。 従来の人間関係は、不要です。 相手がお金持ちか否か、地位・名誉も関係ありません。 純粋にどうあるべきか、何が正しいのかを考えることができます。 民主主義の主体は、民衆です。財界・政界ではありません。 IT革命は、社会を民衆の手に取り戻す契機になります。 革命は、一般的な技術革新や改善ではありません。 一人一人の身近なところで、生活の中に浸透し、一人一人の生活を大きく変える出来事です。 そして、この革命は、「より良い社会」を望む人たちによって、引き起こされるものなのです。 ソフトバンクの孫社長が総理大臣になれば、実現できるのではと期待しています。 ★インターネットによる直接民主制 「夢主義社会」では、国会は、インターネット上の掲示板で行われます。 議案は、様々な団体が、独自に作り、インターネット上の掲示板に、議案を公開します。 国会議員は存在せず、国民一人一人が直接、インターネット上の掲示板に公開された議案に対して、自由に意見を書き込みます。 最終的に、インターネット上で国民投票を行い、決定します。 今の政治制度は、「議会制民主主義」であり、選挙で代表者を選出し、その代表者を通して、間接的に自分の意思を政治に反映させる「間接民主制」になっています。 確かに従来は、国民が全員集まって議案を議論するということはできないので、このような「間接民主制」以外に選択肢がありませんでした。 しかし、インターネットが普及した現在、国民同士が互いに頻繁に意見を交わすことは、充分可能になってきました。 インターネットを利用した「直接民主制」では、相手の顔色や、言い回しは、関係ありません。 また、水掛け論、ヤジ、失言、暴言、居眠り、審議拒否等もありません。 国会議員は存在しませんが、議案作成は、労働と見なします。 また、国民投票での承認後の議案の遂行も労働とみなします。 「夢主義社会」では、議案毎に、心有る人たちが集まり、議案の作成・遂行を行います。 「夢主義社会」では、現代のような職業としての政治家は存在しません。 必要な時に、必要な人間が集まり、必要な事を行います。 議案の遂行が終わったならば、解散し、 関わった人たちは、元の自分の労働に戻ります。 既に、現代社会でも、腐敗した行政を何とかしようと、心有る人たちが集まり、行政の問題点を指摘する等の活動を行っています。 このような人たちにこそ、現在の政治家に代わって、行政を遂行してほしいと思います。 <現代社会の問題点> 現代社会の問題点は、職業としての政治家の存在です。 政治家は、その地位を維持するだけで、高い報酬を得られます。 このため、人類の未来のために本来どうあるべきかよりも、自己の地位を維持するにはどうすべきかを重視して行動します。 この結果、社会は腐敗し、元気を失っています。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。 |