■マネーゲームが社会を混乱させる
従来、株は、経済の先行指標と言われて来ました。 株の売買は、各企業や経済の将来の成長を予想して取引されるものでした。 これにより、成長期待のある企業にお金が回り、正常な競争が促進されます。
ところが、最近の状況を見ると、マネーゲームの失敗が、経済に悪影響を及ぼしています。 急落した株式市場、 行き場を失ったお金が、商品先物市場へ向かい、原油や小麦等の高騰を招いています。
実体経済と関係なく、高騰した株価が、何れ急落するのは当然ですが、
それが、実体経済に悪影響を及ぼすのは問題です。 そんなマネーゲームは、廃止すべきです。
株式市場、商品市場の在り方を考え直すべき時に来ていると感じます。 そもそも商品先物市場は、商品価格を安定且つ適正な価格に保つために、作られた制度ではなかったのでしょうか?
市場原理とは、需要と供給のバランスで価格が決まるということです。 ところが、今は、マネーゲームの論理で、価格が吊り上げられたり、逆に急落したりします。 こんなマネーゲームは、廃止すべきです。
コンピュータ管理が進み、且つ、世界がネットワークで一つにつながった現代では、
お金という媒体を使わなくても、
需要と供給のバランスを考えながら、適正な取引を行うことは、可能になりました。
既に、ほとんどの人と物の情報は、コンピュータで管理されています。
それらを、全て、一つのお金という媒体に換算してしまうから、訳が分からなくなり、マネーの暴走を引き起こします。
人と物の情報を、そのまま直接、管理して、需要と供給のバランスを取って行けば良いのです。
そろそろ、お金という媒体と縁を切り、新しい社会構造に移るべき時が来ているのではないでしょうか。
「夢主義社会」はお金のない社会です。
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