トップへ  株大量保有を恐れる経営者  戻る

本来、会社にとっては、株を買ってもらるということは、会社に投資してもらえるということであり、たいへん有難いことです。その投資は、多ければ多いほど、有難いはずです。
ところが、株大量購入を、「会社存亡の危機」とか言っている経営者がいます。
これは、実際には、「経営者存亡の危機」なのです。

経営者は、その権力を得るために、舌先三寸で、社内の人間たちに働きかけて、その地位を得ました。
そして、その地位を維持するために、宴会やゴルフに参加して、四苦八苦して頑張ってきました。
その地位が、ある日、突然、自分よりも権限を持った人間が現れて、奪われてしまうかもしれないということです。

そもそも、株大量保有されても、その経営者がしっかりとその会社を運営していて、その経営者が会社にとって必要な人間であるならば、問題はありません。
しかし、宴会やゴルフで人間関係を維持しているだけの経営者は、排除される恐れがあります。
逆に、無能な経営者が排除されることは、会社にとっては良いことです。
つまり、株大量保有者が現れることは、会社として、メリットはあっても、デメリットはありません。