夢主義社会トップへ 労働は人類の未来のため   2006年03月17日  戻る

「あなたは何のために働いていますか?」と聞かれて、多くの人は「お金儲けのため」と答えると思います。
「お金儲けのため」ということは、社会のためにならなくても、とにかくお金をもらえれば良い分けで、この発想の先には、詐欺、談合、不正、窃盗、殺人等、を行ってでも、お金を得たいということになってしまいます。
現実的に、そういう悪い行為でお金を得ている人も多いようです。

でも、多くの人は、悪いことをしてはいけないと考え、思い止まります。
この考えの差は、何なのでしょう? それは、理性が有るか無いかだと思います。
理性とは、社会貢献を重視する感情です。

理性を持った人は働く理由を、「お金儲けのため」と答える反面、心の中で、「お金儲けのためだけでなく、社会貢献である」と思っているはずです。
逆に、理性を持っていない人は、ひたすら「お金儲けのため」のみになり、詐欺、談合、不正、窃盗、殺人等、を行ってでも、お金を得たいということになります。この状況は、お金の魅力(魔力)に負けて、理性を失ったとも考えられます。

ここで、「お金」っていったい何なのでしょうか?
お金は、人が物を得るために、便宜的に考え出した仮想のものです。
紙幣を見ると、お金は実在するように思えますが、実際には紙切れです。
人が、その紙切れに意味付けをしただけです。
現代は、そのお金が、実態があるかのように振る舞い、独走している状態です。
そして、お金がお金を、生み出す社会です。
お金と言う幻影に、振り回されている社会です。

本来、大切なものは、人と物です。
人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。
多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。

労働は人類の未来のためです。
お金と言う幻影に、人間は、労働の本来の目的を見失ったように思えます。