夢主義社会トップへ 社会問題の根源は一つ   2006年04月26日  戻る

最近の、様々な社会問題の根幹は、実は、一つなのではと思います。
それは、全ての企業が一般的な目的としている「利益の追求」です。
企業は、品質や安全よりも、コスト(お金)を重視して、利益を出してきました。
その結果生じた歪が、溜まりに溜まって、ある日突然、大きな問題として浮上します。
 ・東証システム障害
 ・JR西日本の福知山線脱線事故
 ・耐震強度偽装問題
 ・生命保険不払
 ・道路公団管制談合

例えば、東証システム障害は、一見、物作りの現場(富士通のSE)の問題の様に思えますが、実は、富士通の営業姿勢に問題の根幹があります。安くしてでも商談を受注したい営業マンが、システムエンジニアに対して「こんなに高い見積りでは受注できない。もっと安く見積もれ!」と指示します。安い見積りで受注した結果、充分な人手を掛けることができずに、後々、システム障害に至ります。
この状況は、「耐震強度偽装問題」と同じです。
マンションの価格を安くするために、建築士に「もっと安く見積もれ!」と販売会社等が指示しました。
コスト重視で、安全性が二の次にされたという点では、「JR西日本の福知山線脱線事故」も同じです。

今の社会では、システムエンジニアや建築士等の技術者は、社長を含めた幹部社員、営業マンにとって、金儲けの道具に過ぎません。
この今の社会構造を、根本から変えない限り、このような事態は何度でも繰り返されるでしょう。

※財界人、政界人、社長を含めた幹部社員、営業マン、他力本願で活きる人たちを、「舌先三寸の人間」と定義したいと思います。そして、このような人間たちによって成り立つ今の社会を、「舌先三寸の人間による腐った社会」と呼びたいと思います。