最近の、様々な社会問題の根幹は、実は、一つなのではと思います。 それは、全ての企業が一般的な目的としている「利益の追求」です。 企業は、品質や安全よりも、コスト(お金)を重視して、利益を出してきました。 その結果生じた歪が、溜まりに溜まって、ある日突然、大きな問題として浮上します。 ・東証システム障害 ・JR西日本の福知山線脱線事故 ・耐震強度偽装問題 ・生命保険不払 ・道路公団管制談合 例えば、東証システム障害は、一見、物作りの現場(富士通のSE)の問題の様に思えますが、実は、富士通の営業姿勢に問題の根幹があります。安くしてでも商談を受注したい営業マンが、システムエンジニアに対して「こんなに高い見積りでは受注できない。もっと安く見積もれ!」と指示します。安い見積りで受注した結果、充分な人手を掛けることができずに、後々、システム障害に至ります。 この状況は、「耐震強度偽装問題」と同じです。 マンションの価格を安くするために、建築士に「もっと安く見積もれ!」と販売会社等が指示しました。 コスト重視で、安全性が二の次にされたという点では、「JR西日本の福知山線脱線事故」も同じです。 今の社会では、システムエンジニアや建築士等の技術者は、社長を含めた幹部社員、営業マンにとって、金儲けの道具に過ぎません。 この今の社会構造を、根本から変えない限り、このような事態は何度でも繰り返されるでしょう。 ※財界人、政界人、社長を含めた幹部社員、営業マン、他力本願で活きる人たちを、「舌先三寸の人間」と定義したいと思います。そして、このような人間たちによって成り立つ今の社会を、「舌先三寸の人間による腐った社会」と呼びたいと思います。 |