夢主義社会トップへ アリ塚と違う狂った人間社会   2006年06月01日  戻る

アリの社会と人間の社会は、似ているように思えます。
違うのは、人間たちが崇拝する「お金」の存在です。

一つのアリ塚を、1つの企業と見なすと、社長は女王アリです。
女王アリの下に、様々な役割を持ったアリが存在します。
そのアリたちは、時には自分の命を犠牲にしてまで、働きます。
その目的は、子孫の保存です。お金ではありません。
子孫の保存のために、女王アリを先頭にした多くのアリたちが、気持ちを一つにして、それぞれの役割を果たしています。
女王アリが、他のアリたちに指導している分けではないでしょう。
個々のアリが自分の役割を認識して、自主的に働いています。
自主的というよりも、ただ単に、周りに合わせているだけだと思います。
また、女王アリも遊んでいる分けではなく、卵を産むという役割を、ひたすら果たしています。
これは、人間社会でも同じで、周りに合わせて行動する中で、自分の役割を認識している人が多いのではないでしょうか。

このように見ると、高等生物の人間も、アリとあまり違わないことが分かります。
しかし、人間社会では大きな問題があります。お金の存在です。
本来は、子孫保存のために頑張るべきところを、お金のために頑張るようになりました。
ここで、人間は、歩むべき道を大きく踏み外しました。

人間社会では、舌先三寸で要領良く振舞うことで、多くのお金を手にすることができます。
舌先三寸で得た地位・名誉により、労せず多くのお金を手にすることができます。
さらに、親が地位・名誉で財産を残した場合、その子孫は、その財産で労せず暮らすことができます。
結果、働かない人間が増えてきました。
一部の心ある人間が作り出した物を、舌先三寸で右から左へ動かして、多くのお金を得ることができます。
そして、多くのお金を手にした人間たちは、そのお金を欲望に使います。
その欲望を満たすために、欲望産業が栄えます。

お金は、人間が心の中に描いた仮想のモノです。
その仮想のモノに、人間は振り回されている状況です。
そして、人間は、実在する物を作ることの大切さを忘れかけています。

本来、大切なものは、人と物です。
人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。
多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。

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