夢主義社会トップへ 人は歯車   2006年07月06日  戻る

一人一人の人間は、心を持っているかのように見えますが、実際には、周囲の状況に反応して、過去の記憶と照らし合わせて行動する、機械(歯車)と考えられます。
特に、日本は和を重んじる国です。法律やルールよりも、仲良く(協調性)が尊ばれる社会(例えば、談合、癒着、赤信号皆で渡れば怖くない等)です。
・強い者には従え。
・長い物には巻かれろ。
・寄らば大樹の陰。
・出る杭は打たれる。
・雉も鳴かずば撃たれまいに。
等のように、自己主張せずに、周りに合わせて動く歯車が好まれる社会です。

最近、校内暴力の低年齢化が進んでいるようですが、これは、テレビ等で暴力シーンを見る機会が増えたためと言われています。子供の成長は、周りの人の真似をすることから始まります。言葉がそうですし、行動もそうです。ただ単に、周りを見て真似をする歯車です。特に、子供は、感受性が高く、大人よりも大きく影響します。子供たちは、テレビドラマや映画の仮想社会を見て、さらに、ニュース等で現在の大人社会の状況も見て、子供たちの頭の中で、どのように認識され、どのような結論を導き出しているのでしょうか。仮想社会と現実社会の区別は付いているのでしょうか。計り知れないものがあります。

そして、大人もまた、歯車化しています。大人は、子供よりも、過去の記憶に依存する部分が増えるだけで、結局は、歯車です。大人は、過去の記憶に依存する部分が大きいため、テレビドラマや映画の仮想社会を見ても影響されません。逆に、新しい物の見方・考え方を取り入れることができません。2005年の衆院選挙でも、改革が望まれる現代において、昔ながらの舌先三寸の「古狸・詐欺師・ペテン師」みたいな議員が当選した結果を見ると、昔通りに変わらず、歯車が動いている感じを受けます。

今の社会において、真に心を持って生きている人間は、極僅かだと思います。何が正しいのか、どうあるべきなのか、を考えずに、周りに流されて生きている人間がほとんどのようです。
夢主義社会
https://www.dream-think.com/