夢主義社会トップへ 人類の未来に役立つ事が成果   2009年06月16日  戻る

「お金を得た」という成果に対して、「お金という報酬」を出すから暴走します。
本来、成果は、「人類の未来に如何に役立ったか」で評価すべきです。
そして、その報酬は、「さらに人類の未来に役立つための権限」であるべきです。

現代社会で、お金を得る事を仕事にしているのが、営業マンです。
以前、私が勤めていたソフトウェアの会社は、受注が減ると、技術者を営業に回して受注を増やそうとします。
何でも良いから、安請け合いでも良いから、仕事(受注)を取ってきて、それを、下請け会社にさらに安く発注して、利益を出そうとします。

これは、ソフトウェアの会社というよりも、単なる商社です。
確かに、受注した金額よりも安く物を作れば、利益を出せます。
ソフトウェアの開発では、テストで手抜きを行えば、とりあえず利益を出せます。
でも、後で、大きなトラブルを引き起こします。

以前、東証のシステムが停止した事がありましたよね。
あのコンピュータシステムの担当は富士通だったそうです。
富士通は、受注第一で、営業に力を入れているようです。
営業マンが偉そうにしている会社です。
逆に、技術者は、営業マンの下請けのような状態で、権限が薄いようです。
技術者を大切にしていない訳ですから、会社としての技術力は向上しません。
この状況では、トラブルが起きて当然と考えられます。

■報酬の分配は上から下へ:
売り上げ金額の中から、報酬を得るわけですが、
まず、経営者・管理職が報酬を得ます。
次に、営業マンが報酬を得ます。
残りを、自社の技術者と、下請け会社の技術者が得ます。
実際にソフトウェアの開発を行うのは、技術者です。
技術者に回るお金が少ないということは、ソフトウェアの開発に回るお金が少ないということです。

舌先三寸の営業マンが偉そうにしている会社の商品・サービスは信用できないと考えるべきでしょう。