今回の選挙では、構造改革を唱える政党がありません。 構造改革を行わずにお金をばら撒いても、経済の自律回復にはつながりません。 お金のばら撒きが終わると、再度景気後退を始めます。 「構造改革無くして、日本経済の活性化無し」 先日の麻生総理の言葉では、 「自民党は保守なので、日本に革命を起こすつもりはありません」 と言っていました。 つまり、構造改革を進めるつもりはないという事です。 小泉構造改革を否定して、昔の自民党に戻ったようです。 また、産業革命、IT革命も進めないという事のようです。 そして、財政赤字を放置したまま、お金をばら撒くようです。 これでは、数年の間に、財政破綻でしょう。 民主党も、ばら撒く先が少し違うだけで、結局、ばら撒きです。 構造改革の言葉がありません。 そもそも、小泉構造改革は、「このままでは日本は財政破綻してしまうので、構造改革が必要」という事で始めたはずです。 その構造改革を諦めると言う事は、財政破綻の道をたどるということです。 麻生総理は、「日本経済は全治3年」と言っていました。 ほんとうは、「余命3年」なのではないでしょうか? 無能な医者が、余命3年のガン患者に、本当の事を言わず、全治3年と言って期待を持たせます。 ガン患者は、何の心の準備も無いままに、3年後亡くなります。 ほんとうは、有能な医者であれば、正しい処置で、助けられたでしょう。 本来、日本の底力は、地道にコツコツ頑張れる気質です。 ところが、お金のばら撒きにより、要領よく振舞えば、頑張らなくても楽して生きて行けます。 その筆頭が、官僚です。 ですから、官僚たちは、お金のばら撒きを止めたくありません。 官僚たちは、自分たちの居座るポストを作るために、様々な制度を作りたがります。 年金、医療、介護等の保険制度は、官僚たちのために作られたのです。 本来必要な構造改革は、これらの制度を全て廃止して、自由にする事です。 これが本来の規制緩和です。 これにより、行政の無駄が無くなり、国民の負担が減り、景気が回復します。 国が行うべきは、国民の最低限の生活を守る事です。 今回の金融危機でも、セーフティラインがしっかり機能していれば、何の問題もありませんでした。 但し、今の生活保護制度は見直す必要があります。 まず、衣食住の現物支給にすべきです。 さらに、働ける人には、強制労働させるべきです。 企業への就職を斡旋するのではなく、国として、単純労働を用意すべきです。 労働内容は、清掃、草刈、ゴミの分別、耕作放棄地の手入れ、森林の間伐、等。 最近の自然災害でも、このような労働者が求められています。 <補足> 小泉構造改革は、日本の財政健全化の最後のチャンスだったと思われます。 このチャンスに失敗したため、今後は、財政破綻の道をたどる可能性が高いです。 財政破綻の混乱を避けるには、早めに資本主義を諦めて、新しい社会構造にチェンジする必要があります。 今回、巨額の景気対策を行ったので、一時的には少し景気回復すると思いますが、1〜2年で息切れするでしょう。 その前に、お金に依存しない社会構造に転換する必要があります。 お金に依存しない社会構造とは、人と物に着目して、需給のバランスを取る社会構造です。 需給のバランスをコンピュータ管理で行います。 お金に依存しなければ、金融危機も財政破綻も関係ありません。 「夢主義社会」では、お金を廃止して、代わりに、夢を競います。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。 |