日本株低迷の元凶は、公的年金の売り? 2009年10月05日
日本の株式市場は、再び下落基調のようです。 政権交代が原因というよりも、公的年金の売りが原因だと思います。 そもそも、日本の株式市場は、サブプライム問題以前から、上値が重かったです。 小泉構造改革での株高の際に、ある程度上がったところで、公的年金が一生懸命売っていたのでしょう。 その結果、日本経済は頭打ちしてしまいました。 株は、上がるべき時に大きく上昇しないと、ズルズルと下降を始めます。 その結果、日本の規制緩和での株価上昇に期待して、日本に巨額の投資をしていた米国の投資会社は、耐え切れなくなり、サブプライム問題を引き起こしたと思われます。 つまり、今回の金融危機の元凶は、日本の公的年金の売りという事です。 もちろん、日本が規制緩和から規制強化に政策転換した事も、株価下落の原因です。 規制緩和から規制強化への政策転換も、公的年金の売りも、官僚が仕組んだ事です。 意図的に行ったのか、無能だったために、こうなったのか分かりませんが、 日本の官僚が今回の金融危機の元凶であることは間違いないでしょう。 <補足> 公的年金の運用は、年金積立金管理運用独立行政法人が行っているようです。 実際の運用は信託銀行に依頼しているようです。 おそらく、 公的年金を運用している信託銀行が、ある程度、株が上がると、一生懸命売っているのでしょう。 バブル崩壊で大きな損失を出したので、再び損失を出さないように慎重になっているのでしょう。 株は、だれかが買い上げることをしない限り、大きく上がることはありません。 巨額の資金を運用する公的年金の運用方針が、 「底値で買って、上値ですぐに売る。さらに、損切りで売る。」 だと、日本の株式市場は、低迷するばかりです。 日本の景気の低迷は、公的年金の運用が、真の原因です。 そもそも、株で儲けるという事は、だれかが損をしている訳です。 だれかに損をさせて、公的年金が儲けようというのは、如何なものかと思います。 このように考えると、公的年金の運用を、株に回すべきではないと思います。 では、どのように運用すれば良いのか? 私が思うには、公的年金にお金を預けるから、運用が必要になるのです。 早い話が、公的年金制度を廃止すれば良いのです。 公的年金制度を廃止して、生活保護に統一すべきです。 最低限の生活は国が保障し、豊かな生活は各自で民間の年金制度を利用すれば良いのです。 国にお金を預けておくと、どんどん消えてしまいます。 <余談> 信託銀行の社員の中に、日本の年金運用方針(損切りの基準等)の情報を、海外のヘッジファンドに洩らしている人がいたりして? 現状の公的年金の運用では、海外のヘッジファンドの格好の餌食になってしまいます。 株に手を出すならば、海外のヘッジファンドと戦って勝つぐらいの気合が必要です。 のんびり長期投資を行っていると、どんどん資産が消えてしまいます。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を目指します。 |