事業仕分けでも、言葉の定義が大切だった 2009年12月01日
事業仕分けでは、「勝負のコツは言葉の定義を問う事」だったそうです。 官僚側の論理を崩すには、官僚が使う言葉の定義について、具体的に示すように追求すれば良いようです。 官僚は、頭が良く、言語力にも優れています。 この高度な言語力を使えば、 ・言葉の意味を歪める ・話を摩り替える ・都合の良い事だけを話す といった手法で、自分の都合の良い方向に話を誘導できます。 この状況は、いじめっ子が、自分勝手に意味付けした言葉で、相手をいじめるのと同じです。 そういう意味で、官僚は、高度な言語力で、国民をいじめているとも言えます。 ダム建設でも、最初は反対していた住民が、官僚の高度な言語力で洗脳され、賛成派に変わってしまいます。 確かに、現代社会で生きて行くには、言語力は必要です。 現代社会は、騙し騙され騙し返す社会です。 欲望渦巻く悪の社会です。 「詐欺師」は、言語力の達人です。 でも、より良い社会のためには、言語力は不要です。 例えば、昔の職人は、黙って黙々と仕事をしていました。 「背中で語る」という言葉もあります。 本来、日本は「物作りの国」です。 言語力で頑張るよりも、物作りで頑張るべきです。 <補足> 間違った言葉遣いで、一番の問題は、「夢=欲望」になっている事です。 子供に対して「あなたの夢は何ですか?」と尋ねる事があるでしょう。 この場合、「夢」の定義が曖昧です。 「夢」の定義を、「自分がやりたい事」と受け取った子供は、自分の「欲望」で応えるでしょう。 つまり、「夢=欲望」になってしまいます。 本来、子供に質問する場合、 「あなたは将来、人類の未来のために、何をしたいですか?」 と尋ねるべきです。 言葉は、省略せずに正確に使わないと、大きく道を誤る事になります。 「夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。 |