お金による仮想社会が格差を生む

現代は仮想社会  
今の社会は、お金という仮想の力により管理・支配された仮想社会です。
映画「マトリックス」の世界では、コンピュータから人間の脳に直接信号を送り、
あたかも現実社会を生きているかのように思わせます。
人間の実体は、別の場所で眠り続けています。
コンピュータ管理により、理想社会を実現しようとしています。
今の社会は、多分?、現実社会ではあると思いますが、
本質を考えるに、人間の脳は、お金という仮想の力により管理・支配されていると考えられないでしょうか。
お金をベースにした資本主義社会の理念に基づいて、人々はコントロールされています。
そういう意味では、仮想社会なのかもしれません。
映画「マトリックス」の世界での主人公が、仮想社会に気付き、
仮想社会では、心一つで、空を飛んだり、銃の弾丸も止まって見える、
何でもできるということに気付きました。
今の社会も同じで、お金をベースにした仮想社会であるために、
その心一つで、大きな力を手に入れることができます。
本来、個々の人間に大きな力の差はありません。
しかし、お金をベースにした仮想社会であるために、
やり方一つで、巨額のお金を手にすることができます。
そのお金により、何でもできることになります。
心一つで、大きな力を手に入れることが可能な社会では、
様々なチャンスがあり、楽しい社会と思う人もいるでしょう。
しかし、反面、貧富の格差が拡大し、様々な問題が発生し、
人間本来の生きる目的を見失うように思えます。
<補足>
お金は、人が物を得るために、便宜的に考え出した仮想のものです。
紙幣を見ると、お金は実在するように思えますが、実際には紙切れです。
人が、その紙切れに意味付けをしただけです。
現代は、そのお金が、実態があるかのように振る舞い、独走している状態です。
そして、お金がお金を、生み出す社会です。
お金と言う幻影に、振り回されている社会です。
本来、大切なものは、人と物です。
人は、物を作るための生産者であり、また同時に、物を消費する消費者でもあります。
多くの人たちが、多くの物を作ることにより、人類の未来へと続きます。
映画「マトリックス」の世界でのコンピュータ管理システムも、現在の資本主義社会システムも、
人間が人類のために一番良いと考えて作り出した社会システムです。
しかし、システムには、必ず、バグ(不備)があります。
100%完璧なシステムはありません。
また、時代と共に合わない部分も出てくるでしょう。
「大切なものは、人と物」、「現実に存在するのは、人と物」であることを忘れないでほしいと思います。