少子高齢化(政治の結果であり、自然現象ではない)

日本社会では、少子高齢化が問題視されています。
この状況は、自然の成り行きではなく、日本人一人一人の考えや行動の結果として、少子高齢化になったのです。
年輩の人たちは、手にした地位・名誉・お金を、いつまでも持ち続けたいと考えます。
日本の政治(国会議員等)を動かしているのは、この年輩の人たちです。
年金制度についても、「現役時代の50%を保障」という話があります。
海外旅行に行くと、年輩の人たちを、多く見かけます。
年輩の人たちが、海外旅行で世界を見て、何の役に立つのでしょうか。
子供たちにこそ、海外旅行で世界を見て、今後の人生に役立ててほしいと思います。
お金は、天下の回り物です。
今の日本では、年輩の人たちが多くのお金を持っており、お金を使う権利を持っています。
年輩の人たちは、人類の未来のために、お金を使うのではなく、自分の欲望のために、お金を使っているように思えます。
その結果、子供に向けられるお金が減少します。
従って、子供の人数を、減らさざるを得なくなります。
そこで、少子化対策として、子供の衣食住・教育費の全てを、国が負担すべきだと思います。
育児は、生んだ親が行っても良いし、国の施設に預けても良いことにします。
つまり、子供を生んでさえくれれば、後は、全て、国で保障する制度が必要です。
この費用には、現在の年金や高齢者医療を充てます。
そもそも、大人が、仕事もしないで、遊び呆けるのは、異常だと思います。
元気な間は、働くべきです。元気でなくなったときは、細々と生きて行くべきです。
細々と生きて行くには、生活保護だけで充分です。
高齢者の医療も問題です。延命治療に、多額のお金を掛けるのは、異常だと思います。
高齢者の年金や医療費を、子供たちに向けることが、人類の未来のためにお金を使うことになります。
「お金を子供たちに向ける」といっても、個々の子供に多くの物を与えるのは、教育上よくありません。
多くの物は、新しく物を創造する能力を低下させます。
最近、ペットを飼う人が増えているようです。
現在の、高齢者優遇の社会情勢を見ると、子供を育てるには不安が多すぎるので、安易な矛先として、ペットを飼う人が増えているのではないでしょうか。
昔(戦後、間もない頃)は、貧しい家庭が多かったのですが、子沢山の家庭が多かったようです。
当時、人々は、「今は苦しくても、未来を信じていた。日本の成長を信じていた。」だから、沢山の子供を残したいと本能的に感じたのだと思います。
実際に、日本は高度成長を遂げることができました。
でも、成長期→成熟期→衰退期となり、今の人々は、未来を信じることができなくなってきました。
その思いが、本能的に、子供を残さないという結果を、生み出しているのはないでしょうか。
夢主義社会」は、300年後の理想社会を考えます。